著者/訳者名 ドゥルシラ・コーネル/著 仲正昌樹/監訳 沢里岳史/〔ほか〕訳
出版社名 御茶の水書房 (ISBN:978-4-275-00525-0)
発行年月 2007年04月
サイズ 372P 23cm
現代の法学・政治学・倫理学において、「正義とは何か?」という古典的な問いが再び大きなウェートを占めつつある。しかし、「正義はどこから生じるか?」という問いに対して「答え」を出すことはかつてのないほど困難になっている。共同体的な善か、実定法の体系か、あるいは、他者への責任か?ポストモダン系のフェミニズム法・政治哲学の開拓者ドゥルシラ・コーネルは、ヘーゲル弁証法における「善」の探求を起点としながら、それを批判的に継承したアドルノ、レヴィナス、ラカン、ルーマン、デリダの言説を「限界の哲学」として再構築し、アクチュアルな憲法解釈問題に応用することを試みる。